秋といえば、やっぱり芋・栗・かぼちゃ。今回は、その中でも人気の”栗”を使った手作りおやつ「マロングラッセ」のレシピをご紹介します。
本来は白砂糖で作るのが一般的ですが、今回は白砂糖を控えている方にもやさしい、メープルシュガーを使いました。メープルの自然な甘みとコクが、栗のほくほく感とよく合って、市販品とはひと味違う仕上がりになります。
時間はかかるけれど、その分秋の夜長をじっくり楽しめる、ちょっと特別なおやつです。
材料

- 栗 500g(鬼皮の状態)
- メープルシュガー 700g
- 料理用ガーゼ
- 料理用タコ糸
YouTube
作り方
1日目

1.お湯を沸かす
鬼皮と渋皮をむくためにお湯を沸かします。量は栗の全量がかぶるくらいのだいたいの量で大丈夫!

2.ぽろたんに切り込みを入れる
包丁の角を使って切り込みを入れていきます

3.ぽろたんを茹でる
沸騰しているお湯にぽろたんを入れて3分ほど茹でる

4.皮をむいて水につける
鬼皮と渋皮を剥いて水に漬けておく

5.料理用のタコ糸を10㎝ほどに切る
今回は19本用意しました。※用意できた栗の個数と同数が目安です。

6.ガーゼを切る
ぽろたんを4個包めるくらいの大きさに切って、ぽろたんを並べる

7.ガーゼでぽろたんを包んでタコ糸で結ぶ
ぽろたんをガーゼで包んでぽろたんの間をタコ糸でしっかりと結ぶ

8.端と端を合わせて輪っかになるように結ぶ
ガーゼの端と端を合わせて一緒に糸で結んで輪っかになるように結ぶ

9.余分なガーゼは切る
端同士を合わせて結んだら余分なガーゼは切っておく

10.ぽろたんを茹で始める
鍋にぽろたんが漬かるくらいまでたっぷりの水を入れて、まずは強火で火にかける

11.気泡が出てきたら弱火にしてぽろたんが柔らかくなるまで茹でる
気泡が出てきたら、ぽろたんがぐらつかないように弱火にして、1時間から2時間ほど茹でる
※灰汁が出てきたら、灰汁はとる

12.お湯が少なくなったら熱湯を足す
鍋の中の温度が下がらないように必ず熱湯を入れてください

13.メープルシュガー450gを入れてよく溶かす
ぽろたんが柔らかくなったら、メープルシュガー450gを計量して鍋に入れてよく溶かす

14.さらに10分ほど煮る
メープルシュガーが溶けたら、さらに10分ほど煮る

15.キッチンペーパーで蓋をして寝かせる
キッチンペーパーで落し蓋をして12時間以上寝かせる
1日目はこれで終わりです!
2日目~6日目

16.メープルシュガーを追加する
キッチンペーパーを取ってメープルシュガーを50g追加する

鍋を弱火に10分ほど火にかけて、キッチンペーパーで蓋をして12時間以上寝かす
16.と17.を3日目から6日目まで同様に行う
7日目

18.結晶が出来ていることを確認する
蓋をしていたキッチンペーパーを取って、結晶が出来ていることを確認する
結晶が出来ていればOK

19.ぽろたんの中心まで温める
鍋を弱火に20分ほどかけてぽろたんの中心まで温める

20.バット用の網に薄く油を塗る
ぽろたんを温めている間にキッチンペーパーに軽く油を含ませて、バット用の網に薄く油を塗る

21.ガーゼを切ってぽろたんを取り出す
キッチンバサミを使ってガーゼからぽろたんを取り出す
※崩れやすいので優しくおこなう

22.19.12時間以上乾かす
マロングラッセ同士がくっつかないように少し離してバット用の網に置いて、12時間以上乾乾かす

24.マロングラッセの完成
たっぷり時間と手間をかけて作ったマロングラッセの完成です
ポイント・コツ
- タコ糸はほどけないようにしっかりと結ぶ
- 火は沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火にする
- 栗にしっかりと火を通している間にお湯の量が少なくなったら別で沸かした熱湯を追加する
- 砂糖を入れると少し硬くなるので、入れる前にしっかりと茹でて柔らかくしておくと食べやすく仕上がる
保存方法・日持ち
ひとつずつアルミホイルで包んで冷蔵庫で3週間ほど日持ちします。
アレンジアイディア
形が崩れたものはパウンドケーキやマフィンの材料にしても!
最後に
今回は、白砂糖を控えている方でも安心して楽しめる、メープルシュガーを使った「マロングラッセ」の作り方をご紹介しました。
メープルのやさしいコクと、ほくほくの栗の食感が合わさり、秋の恵みをしみじみと味わえる一品です。
手間ひまをかけることで生まれる、ゆっくりと結晶していくその過程も、きっと大切な時間になるはず。
「また来年も…」と、季節の楽しみのひとつになってくれたら嬉しいです。ぜひ、あなたのペースで作ってみてくださいね。
